こんにちは!パネルプラス(株式会社TMF)です。
今回は、カットライン作成の注意点とコツについて紹介します。
等身大パネルや顔出しパネルは、イベントや販促で多く活用されています。
これらの製作過程で特に重要なのが、「カットライン」です。
仕上がり品質や使いやすさは、カットラインの精度によって大きく変わります。
これからパネル製作をお考えの方や、綺麗に仕上げたいとお悩みの方は、
ぜひ最後までお読みください!
カットライン作成についての基本知識
カットライン作成の基本知識について、以下の点を解説します。
- カットラインとは?用語のおさらい
- カットラインの重要性は?作業のおさらい
この機会に、基礎的な知識を見直してみてください。
カットラインとは?用語のおさらい
カットラインは、印刷物やパネルを加工する際に切り抜く部分を示す線です。
人物やキャラクターの形やロゴなど、さまざまな形の製品を製作できます。
つまり、複雑な形状でも正確に切り抜くために必要な線といってよいでしょう。
カットラインは、カット線やカットパスとも呼ばれ、
デザイン通りに製品を仕上げるための設計図の役割を果たします。

カットラインの重要性は?作業のおさらい
カットラインは、パネルや印刷物の仕上がりに大きな影響を与える重要な要素です。
正確なカットラインは、以下の効果をもたらします。
- 安定性と美しさの向上:製品をしっかりと固定し、美しい外観に仕上げる。
- 加工時のミス防止:意図しないカットやズレを防ぎ、正確な加工を実現する。
カットラインが付いていない場合はデータ不備としてみなすため、
入稿前にカットラインがきちんと作成できているか確認してから入稿しましょう。
弊社ではカットラインはガイド線ではなく実線で作成いただくようお願いしております。
カットラインが印刷データと同じレイヤーにあると、
デザインの一部と認識してしまう場合があるため、
印刷データとカットラインのレイヤーは分けて作成してください!
※直線状のパネルでもカットラインは必須ですので、
アートボードではなくパスデータで作成を忘れないようお気を付けください。

カットライン作成時に注意するポイント
カットラインを作成する際に、注意すべきポイントは以下の通りです。
- カットラインのアンカーポイントが多すぎないか
- カットラインが繋がっていない部分はないか
- カットラインが深く内側に入りこんでいないか
- パネルの底辺が平らであるか
- 鋭角な部分が多いデザインになっていないか
- パネルの横幅が細すぎないか
- フチなしパネルを製作する場合は塗り足しを確認
カットラインの注意点を理解しましょう。
注意点①:カット線のアンカーポイントが多すぎないか
カットラインのアンカーポイントが多すぎると、加工が複雑なデータになってしまいます。
その結果、仕上がりがガタガタになり、見た目にも悪影響を及ぼす可能性があります。
アンカーポイントを減らしパスを簡素化すれば、仕上がりが滑らかに美しくなります。
また、加工機械がスムーズに作動するため、加工効率も向上します。
デザイン作成の段階で、パスの簡素化を意識しましょう。

注意点②:カット線のパスが繋がっていない部分はないか
ペンツール等でカットラインを作成すると、パス同士が繋がっていない場合があります。
パス同士の隙間が空いていると、機械がカットラインと認識できずに切り抜くことができません。
そこで、入稿前にカットラインを確認し、ひとつなぎになっているか確認しましょう。
もしパス同士が繋がっていないことが判明した場合はパスを全選択し、
「オブジェクト→パス→連結」を実行しましょう。
また、パスが複数ある場合も、ひとつながりなるようにカットラインを作成しましょう。
思い通りのパネルに仕上げるためにも、
入稿前にカットラインはひとつなぎになっているか確認しましょう。

注意点③:カットラインが深く内側に入りこんでいないか
カットラインが内側に深く入り込んでいる形状の場合、
機械によるカットの工程で綺麗にカットができない可能性がございます。
複雑で細かいカットラインになっていると、
パネルが破損しやすくなる恐れもあり、耐久性を低下させる原因となります。
そこで、カットラインが深く入り込んでいる部分は、
カットラインを外側へ広げて、滑らかになるよう修正し全体の形を整えましょう。

注意点④:パネルの底辺が平らであるか
底辺が平らでないデザインは、設置時にパネルが不安定で自立しません。
わずかな動きや振動で倒れてしまうリスクがあります。
特に屋外イベントでは、風の影響を受けやすく、倒れやすくなります。
そこで自立が必要なパネルの底面を平らにし、設置時の安定性を確保してください。
特に、大型の等身大パネルでは、底辺が平らでないと全体の重心が不安定になり、
倒れやすくなる傾向があります。
カットラインの作成時に、底辺部分を平らにすることを心がけましょう。

注意点⑤:鋭角な部分が多いデザインになっていないか
鋭角が多いカットラインは機械の特性上、
滑らかなカーブに比べてカットが難しく、切り口が粗くなる可能性があります。
内角部分が鋭角になっていると、
切断の際にデザイン面に切り込みが入ってしまう恐れがあります。
さらに、鋭角に尖っている部分は、
移動や設置時に負荷がかかると、角がつぶれるリスクが高まります。
そのため破損しやすく、製品の耐久性を低下させる原因となります。
鋭角部分を丸みのあるデザインに変更すれば、耐久性や安全性が向上します。
見た目にも柔らかく親しみやすい印象を与えてくれるうえにきれいに仕上がります。
全体の完成度を向上させるためにも、鋭角部分を滑らかにしたデータを入稿しましょう。

◆鋭角部分を丸めるとは、どのくらいがよいのか…
鋭角な山の部分は角がつぶれやすく、谷の部分は切り込みが入ってしまいます。
弊社では、角丸は10mmを推奨しております。
※左図:鋭角なままの場合 右図:角を10mmに丸めた場合


注意点⑥:パネルの横幅が細すぎないか
細身の自立型パネルは、設置時に安定感が不足し、ぐらつきや倒れの原因となります。
また、正面から見た際にスタンド(紙脚)の一部が見えてしまう恐れがあります。
設置時の安全面や見た目を向上させるためにも、
スタンド(紙脚)が正面から見えない幅を確保することが重要です。
カットライン作成時は、スタンドの横幅(最大400mm)分は確保いただき、
末広がり(台形状)にすること意識しましょう!

注意点⑦:フチなしパネルを製作する場合は塗り足しを確認
デザインに沿ってカットをご希望のパネルは、
基本的にデザインの端からカットラインまでの幅を15mm以上設ける必要がございます。
フチがないデザインのパネルを作りたい場合は、
カットラインより外側に3mm以上背景色を伸ばしていただく必要がございます。
パネルをカットする際にわずかなズレが生じる可能性があるため、
塗り足しがない場合は、デザインの一部が切れたり、余白が入ってしまう場合がございます。
仕上がりを美しく保つためにも、ご入稿前に確認しましょう。

カットライン作成も「パネルプラス」にお任せください!
カットライン作成は、等身大パネルや顔出しパネルの品質を左右する重要な工程です。
失敗を防ぐには、知識と経験が欠かせません。
「パネルプラス」では、経験豊富なスタッフが高品質なパネルを製作します。
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