こんにちは!パネルプラス(株式会社TMF)です。
「dpiの調べ方がわからない」
「画像の解像度を知るにはどこを見ればいいの?」
このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか?
画像の解像度(dpi)は、印刷物の出来栄えを左右する重要な要素です。
そこで今回は、PC・スマホ・画像編集ツールによる解像度の調べ方を解説します。
印刷に適した解像度は、画像のサイズや用途によって異なります。
印刷物のクオリティをより高めるためにも、ぜひ最後までご覧ください。
画像の解像度(dpi)の調べ方を知っておくべき理由
解像度(dpi)の調べ方を知っておくと、より美しく効果的な印刷物の作成が可能です。
推奨される解像度の数値は、印刷サイズや用途で概ね決まっています。
解像度が適正ではない画像をそのまま用いると、画質が粗くなる恐れがあります。
特にビジネス用途の印刷物は、高額の損害になりかねないため要注意です。
解像度の調べ方は、PCやスマホなどのデバイスで調べるほかに画像編集ツールを使用する方法があります。
どの方法も、難しい手順は必要ありません。
ご自身の環境に合わせた調べ方を知っておくとよいでしょう。
PCを用いたdpiの調べ方|本格的な作業時に
PCで画像の解像度(dpi)を調べる方法は、OSによって異なります。
ここでは、WindowsとMacOSによる解像度の調べ方を解説します。
外部ツールやアプリを使わず簡単に調べられるため、
PCで本格的に作業する方は以下で紹介する手順を知っていると便利です。
使用するOSに合った方法を確認してください。
1.Windowsで調べる方法
Windowsによる解像度(dpi)の調べ方は、以下の3ステップです。
- 調べたい画像ファイルを開く
- 画像ファイルを右クリックする
- 「プロパティ」を選択して「詳細」タブを開く
詳細タブを開くと「イメージ」欄に、画像の大きさや解像度が数値で表示されます。
解像度は「dpi」の単位で表され、数字が大きければ大きいほど解像度が高くなります。
2.MacOSで調べる方法
MacOSによる解像度(dpi)の調べ方は、以下の4ステップです。
Windowsより手順は1つ増えますが、調べ方はやはり簡単です。
- 画像ファイルを「プレビュー」で開く
- メニューから「ツール」を選択
- 「インスペクタを表示」を選択
- 「一般情報」のパネルを表示
一般情報のパネルには、「イメージサイズ」「イメージDPI」「カラーモデル」が表示されます。
このうち「イメージDPI」の欄に表示されている数字が解像度です。
単位は「ピクセル/インチ」となっていますが、ここでは「dpi」と同じ意味です。
ファイルサイズとは、データの大きさを指します。
データが重いと感じた場合は、dpiだけではなくファイルサイズも確認するとよいでしょう。
スマホを用いたdpiの調べ方|手軽な作業時に
スマホからでも、解像度(dpi)の確認はできます。
スマホは手軽で身近なデバイスのため、解像度の調べ方を知っていると便利です。
ここでは、iPhoneとAndroidを用いた解像度の調べ方を解説します。
「スマホで撮影した写真や作成した画像の解像度を気軽に調べられたら」と思う方に役立つ情報です。
それぞれ手順が若干異なるため、ご自身のOSの手順を参考にしてください。
1.iPhoneで調べる方法
iPhoneで画像の解像度(dpi)を調べる手順は、以下のとおりです。
- 写真アプリから画像ファイルを選択
- 下から上に向けてスワイプ、もしくは画面下の「i」を選択
2つの手順で簡単に調べられるため、覚えておくと便利です。
また、iPhoneでは写真を撮る前に解像度の設定ができます。
- 設定アプリから「カメラ」を選択
- 「フォーマット」「写真モード」の順に選択
- 数字の大きいモードを選択
あとから解像度を調べる手間が省けるため、印刷やWeb上で使用する画像は先に設定しておくとよいでしょう。
2.Androidで調べる方法
Androidで解像度(dpi)を調べる場合、機種によって各項目の名称が異なります。
大まかな手順は、以下のとおりです。
項目名は、よく使用される名称を代表として取り上げます。
- 「写真」「ギャラリー」「フォト」などの画像アプリから写真を選択
- 画像上部、または下部のメニューアイコン(「⋯」や「その他」)を選択
- 「詳細」「情報」「プロパティ」「ファイル情報」を選択
項目名や表示場所が機種によって異なるために一見複雑ですが、手順自体は簡単です。
使用している機種に表示される項目を確認しながら、手順に沿って進めてください。
メジャーなツールを用いたdpiの調べ方
ここでは、画像編集ツールによる解像度(dpi)の調べ方を解説します。
解説するのは、Photoshop・illustrator・Windows付属のpaintソフトの3つです。
ビジネスの場では、画像編集にPhotoshopやillustratorを用いるケースがよくあります。
トリミングなど簡易的な編集のみであれば、Windows付属のペイントソフトを使用する方もいるでしょう。
画像の編集・加工にこれらのツールを活用している方は、ぜひ参考にしてください。
1.Photoshopで調べる方法
Photoshopで画像の解像度を調べる場合、以下の手順で確認できます。
- Photoshopで画像を開く
- メニューバーから「イメージ」を選択
- 「画像解像度」を選択
また、Photoshopではショートカットキーで解像度を表示させることも可能です。
- Windows︰Altキー+Ctrlキー+l
- MacOS︰optionキー+commandキー+l
どちらの調べ方も操作は簡単です。
画像編集にPhotoshopを使用する方であれば、覚えておいて損はありません。
2.Illustratorで調べる方法
illustratorの場合、
画像が「埋め込み画像」か「リンク画像」かで解像度(dpi)の調べ方が異なります。
埋め込み画像の解像度を調べる方法は、以下の3ステップです。
- Illustratorで画像を開く
- メニューバーから「イメージ」「画像解像度」の順に選択
- ダイアログボックスから「解像度」を選択
対するリンク画像の解像度は、以下の手順で調べられます。
- Illustratorで画像を開く
- メニューバーから「ウィンドウ」「ドキュメント情報」の順に選択
- オプションメニューを開き「埋め込まれた画像」を選択
illustratorで解像度を調べる際は、画像埋め込みかリンクなのかを先に確認しましょう。
illustratorの画像埋め込みとリンクの違いを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
イラレの画像埋め込み基本知識を解説!注意点やリンクとの違いも紹介
3.Windowsのペイントで調べる方法
画像解像度は、Windows付属のペイントツールでも確認できます。
手順は、以下の4ステップです。
- ペイントで画像を開く
- 「ファイル」メニューをクリック
- 「プロパティ」をクリック
- 解像度の欄に記載されているdpiを確認
ペイントは、Windows11であれば次の方法で起動が可能です。
- 画像サムネイル右クリック→プログラムから開く
- Windowsロゴをクリック→アプリ一覧から起動
- 下部の検索ツールに「ペイント」と入力
Windowsユーザーは、ペイントによる解像度の調べ方も覚えておくと便利でしょう。
用途に適したdpiの調べ方|印刷とWebで数値は異なる
本章では、画像データの用途に適したdpiの目安と調べ方を解説します。
主な用途と目安は、以下の3つです。
- 印刷の場合|350dpiがフルカラーの目安
- 遠くから見る用途の場合|200dpiが目安
- Webの場合|72dpiが目安
dpiの設定は、画像の用途に合わせる必要があります。
何故なら、解像度の高低は見た目に影響するからです。
低すぎると画質が粗くなり、高すぎるとデータが重くなってしまいます。
各用途について、具体的にみていきましょう。
印刷の場合|350dpiがフルカラーの目安
印刷の場合、フルカラー・グレースケール・モノクロなど仕上がりによって最適な解像度が異なります。
目安の数値は、原寸で以下のとおりです。
- フルカラー…300~350dpi
- グレースケール…600dpi
- モノクロ…1200dpi
フルカラー印刷を美しく再現したいのであれば、300〜350dpiを目安にしましょう。
グレースケールは色彩表現がグレーのため、ドットのジャギーを目立たせないために高解像度が必要です。
モノクロは白と黒の2色しかないため、グレースケール以上の高解像度にしないとジャギーが目立ってしまいます。
dpiの目安は原寸で印刷する場合のため、仕上がりサイズによってはdpiを変更させるケースもあります。
詳細は、印刷会社と相談しましょう。
遠くから見る用途の場合|200dpiが目安
大型ポスターや看板のように離れたところから見る場合は、200dpi程度まで下げても問題ありません。
大型の印刷物は遠方から見る場合が多く、画質の低下が目立ちにくいためです。
大型サイズの印刷物は、データ容量もサイズの分だけ大きくなります。
そのため「起動に時間がかかる」「作業時に扱いにくい」などのデメリットが発生します。
これらの理由から、遠くから見る用途の印刷物は解像度を下げて視認性を確保しつつ、
データ容量を抑える方法がおすすめです。
パネルプラスでは、原寸サイズで200〜250dpiの画像を推奨しています。
Webの場合|72dpiが目安
Web上に表示する画像の解像度は、72dpiに設定するのが一般的です。
72dpiに設定する理由は、昔からの慣例にすぎません。
Webの画像表示は、ディスプレイで設定したピクセル数で表示されます。
そのため、高解像度の画像を使用してもデータが重くなるだけで画質は上がりません。
一方、Web上の画像を印刷に使用する場合は、画像の解像度で印刷されます。
72dpiのままでは印刷には不適切です。
Web上の画像を印刷して使用する場合は、印刷用のデータを新たに用意しましょう。
dpiの調べ方に関する基本知識|dpiと解像度の関係
ここからは、解像度(dpi)を調べる際に知っておきたい基本的な知識を解説します。
dpiと解像度は厳密には異なるものの、ニュアンスによっては同じ意味で扱う場合もあります。
両者の関係を詳しく知り、解像度への理解を深めましょう。
また、dpiと似た概念で「ppi」と呼ばれる用語もあります。
dpiとppiの違いも解説しているため、参考にしてください。
1.dpiとは解像度を表す単位
dpiとは、解像度を表す単位です。「dot per inch」の頭文字を取ってdpiと呼びます。
「dot per inch」とは、1インチ(25.4mm)の間にどれだけドット(点)があるのかという意味です。
dpiの数値が高いほど、解像度は高いと判断します。
例えば解像度300dpiの場合、1インチの中に300個のドットが並んでいます。
反対に解像度72dpiであれば、1インチ中のドットは72個しかありません。
したがって、300dpiの画像より解像度は低いといえます。
2.dpiとよく似た単位「ppi」
ppiも、画像の解像度を表す単位です。
ppiは「pixels per inch」の頭文字を取っています。
dpiとppiの違いは以下のとおりです。
- dpi…印刷出力におけるドット表現の最小単位
- ppi…データ作成における色のカタマリの最小単位
dpiとppiはどちらも解像度を表しているため、状況によっては同じ意味で使われる場面があります。
しかし、厳密には「出力用の単位はdpi」「Webの作業における単位はppi」と区別されています。
また、dpiとppiはともに解像度を表す単位ですが、両者の数値が同じになるとは限りません。
dpiはドット(点)の数を表し、ppiは色のカタマリの数を表しているためです。
画像を扱う際は、混乱しないように注意しましょう。
仕上がりサイズとdpiを用いた画像サイズの調べ方
仕上げたいサイズと印刷会社が推奨する解像度から、
どの程度の大きさで画像データを作成したらよいか計算ができます。
計算式は、以下のとおりです。
印刷サイズ(mm) × dpi ÷ 25.4 = 画像サイズ(px)
例えば、B3サイズ(364mm × 515mm)のパネルを250dpiで作成したい場合は、
以下のように計算します。
横:364mm × 250dpi ÷ 25.4 = 約3,583px
縦:515mm × 250dpi ÷ 25.4 = 約5,069px
つまり、B3サイズのパネルを250dpiで作成したい場合、
データは約3,583px × 約5,069px以上のサイズにする必要があります。
印刷会社に依頼する画像データを自社で用意する場合は、この計算式を基に画像のサイズを決めましょう。
パネルプラスのデータ入稿サポートサービスとは
印刷用のデータが仕上がりサイズより小さい場合、画像を拡大して印刷します。
拡大率によって仕上がりの画質は変化するため、
解像度とサイズが条件を満たしているか事前確認が必要です。
ご自身で確認する場合は「写真・データについて」を参考にしてください。
ご自身で判断は難しい、時間がないといった場合は、
パネルプラスの「データ入稿サポートサービス」がおすすめです。
データ入稿サポートサービスでは、簡易的な画質チェックで仕上がりイメージが確認できます。
サービスにはカットラインの作成や背景除去などのサポートも含んでいるため、データ入稿が初めての方でも安心です。
印刷ミスによる損害発生やデータ不備の差し戻しによる納期遅れを避けたい方は、ぜひご検討ください。
※画質を高画質にするサービスではございません。予めご了承いただきますようお願いいたします。
データ入稿サポートサービスについて詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
データ入稿サポートサービス※データ入稿サポートサービスは有料(税込み2,200円)です。
解像度の調べ方で困ったら|よくある質問
解像度(dpi)の調べ方に関係する以下の疑問点を、Q&A形式で回答します。
- Q.解像度が高すぎるとどのような問題がありますか?
- Q.解像度が低すぎたのですが高く変換できますか?
それぞれ、印刷データの解像度を調べていてよく遭遇する疑問です。
適正な解像度のデータを作成するためにも、ぜひ参考にしてください。
Q.解像度が高すぎるとどのような問題がありますか?
解像度(dpi)が高すぎるとデータサイズも増えるため、データの処理が重くなってしまいます。
例えばPCやスマホで画像を読み込む場合、高解像度であればあるほど表示に遅れが出てきます。
解像度を目安よりはるか上に設定しても、人間の目ではほぼ見分けができません。
また、印刷用データの場合は印刷会社のPCで画像が開けないなどのトラブルが発生し、
再入稿による納期遅れにつながる恐れもあります。
データ作成をする際は、用途に従った適正なサイズにしましょう。
Q.解像度が低すぎたのですが高く変換できますか?
解像度が低すぎる場合、主に2つの方法で高解像度への変換が可能です。
1つめは、画像サイズを小さくする方法があげられます。
dpiは1インチあたりのドット数を表すため、画像が小さくなれば1インチあたりのドット数は増えます。
2つめの方法は、AI機能を搭載した画像編集ソフトの利用です。
メジャーなソフトに、Adobe社のPhotoshopがあげられます。
AIが足りないドットを補完してくれるため、サイズはそのままで高解像度の実現が可能です。
dpiの調べ方を理解してより満足な印刷物の制作を!
印刷物の仕上がりを美しくするには、使用する画像の解像度(dpi)を知っておく必要があります。
印刷物の画質は、解像度が重要です。
dpiの調べ方を理解して、用途に合った解像度の画像を用意しましょう。
パネルプラスでは、パネルやポスターなど販促活動に役立つ印刷物を制作しています。
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